2012年1月29日日曜日

Bastionがアフガニスタンへ渡ったというお話

アフガニスタンに駐留している、ある空軍士官がRedditに投稿した話が話題になっている。



bolivar-shagnastyと名乗るこの兵士はBastionという複数の賞に輝いた、ダウンロード専用タイトルのゲームについての出来事を語った。

shagnastyのいるアフガニスタン駐留所のインターネット環境は理想的とはとても言えないものだった。「僕のネット環境はうんざりするほど遅くて、目玉が飛び出るくらい値段が高いんだ。」彼はそう言う。
そんな環境の中、彼はなんとかBastionをアフガニスタンで遊ぼうとDirect2DriveとSteamの両方を試したが、最善を尽くしたにも関わらず暗礁に乗り上がってしまった。だが、彼は諦めずBastionの開発元であるSupergiantへ、リテールバージョンのBastionをリリースする予定はあるかどうかを尋ねるメールを出すことにした。

Supergiantはいろいろな意味で大きいスタジオではない。クリエイティブディレクターのGreg Kasavinのほかには、フルタイムで働く人々は6人しかいないのだ。だから、shagnastyがカスタマーサポートへ出したメールの返事は、直接、スタジオのトップである前述のGreg Kasavinから届いた。

GregはJoystiq(ネタ元)に兵士からのこのメールについてこう語っている。
私たちはファンから毎日たくさんのゲームの感想や思い出のメールをもらいます。通常なら私達ができることは「ありがとう」と返事を送るしかできませんが、今回のケースは違いました。海外に駐留している兵士からのメールは初めてではありませんでしたが、ゲームが買いたいのにインターネット環境のために買うことができないと教えてくれたのは彼が初めてでした。そして、他の方法で彼がゲームを買うにはどうしたらいいだろうか、と思ったのです。

SupergiantはリテールでBastionをリリースする予定がなかったので、Kasavinは他の解決策を思いついた。 とても信じられないような方法だ。
「私たちはDVD-Rのスピンドルを買って、彼のためにディスクにゲームのインストーラーを書き込んだんです。最近、スタジオでBastionのグッズも売り始めたのでBastionのバンダナもおまけしました。」Kasavinはそう話す。なんでバンダナかって?「バンダナがそこでは便利かなっと思ったんだ。」だそうだ。

 shagnastyは大喜びした。「こんなカスタマーサービスは初めてだよ。」彼はRedditでそう書き込んでいる。そして、Kasavinもこの出来事に同じく興奮したようだ。
「プレイヤーからのメールのリアクションで謙虚な気持ちを学びました。ファンからのメールは全部返事を返しています。私たちがプレイヤーから私達が望むように接してもらうためには、私達が、そんな風に接しなければならないですからね。」



ソース 


兵士とSupergiantのやり取りのスクリーンショット Redditから



バンダナってたぶんこれだと思います。

一人のプレイヤーの為にわざわざDVDにゲームを書きこんで送るなんて、普通のカスタマーサービスではできないですね。会社の規模が小さいからできる代物とも言えますが、Supergiantの行為は賞賛に値するでしょう。この件でファンを獲得して、本当に"Supergiant"になれたらいいですね。
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