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PCとコンソールを大きな違いの一つにバグフィックスや新しいコンテンツなどをアップデートするパッチの配布速度や規模がある。複雑な認証プロセスを経て配布されるコンソールのパッチと比べ、より簡単にリリースすることができるPC向けパッチはスピーディーに複数回小規模のアップデートが繰り返されることが多い。
ところが最近のBattlefield 3アップデート(日本では少し遅れる)は典型的な例とは違い、PS3向けアップデートが最初にリリースされることとなった。
そこでPC GAMERがBF3のデベロッパーであるDICEのエクゼクティブプロデューサーPatrick Bachに「PC向けパッチが(こまめにリリースされるのではなく)ひとまとめの大規模なバッチとして配布されるのはコンソールメーカーの都合か?」と問い合わせると「そうだ」という返事だったというそうだ。
続けて「そのようにしてパッチを提供するのはイライラしないか?」と問うと、「ああ、そのとおりだ。」と認めた。Bachはさらに続けて、「良い面もある。厳密なテストを得られるからね。数多くのプロセスを踏んで素晴らしいゲームプレイが保証されるんだよ。」
「battlefield 2のようなゲームでは問題を抱えていた。パッチに不具合があってパッチのパッチをリリースする事態になった。そういうわけでパッチに継ぐパッチをプレイヤーは適用しなくちゃならなかった。プレイヤーの立場からすれば良い体験だったとは言えない。”ええっと、これは6.8パッチかな、それとも6.9パッチかな。6.8パッチには不具合があって6.9パッチで修正しなきゃいけなんだけど・・・”みたいなね。だから、フォーカスしてテストするようになった。これは実用的だったよ。」と説明した。
「でも、仮に巨大な新しいパッチが今にも完成しそうだって場合に、認証プロセスがあったからといって(PC向けパッチの)リリースが困難になるとは言えないよね。」とPCGamerが問題の本質に迫ると、Bachは「そのことについては、とってもストレスが溜まるよ。パッチがあったとして、それが完成していてもリリースできないんだ。だけど、これは私達に特有の事というわけでもないのさ。みんなに当てはまることだよ。」と答えにならない解答をした。なぜ、PC向けパッチがコンソールのリリースを待たなければならないのかは依然として不明である。
PC Gamer
注意
"パッチがあったとして、それが完成していてもリリースできないんだ"については訳に自信がありません。
パッチが完成しているにもかかわらずそれをリリースしないのは何か深いわけがありそうです。DICEはリリースを遅らせることでじっくりとパッチのテストができるようになるんだ、とでも言いたげですが、そのことでイライラしていると認めた以上パッチが完成したらコンソール向けパッチを待つこと無くすぐに配布したいというのが本音なのでしょう。でも、何かの事情でリリースできないと。どんな事情かはDICEやEAにしか分かりませんが、推測することはできます。
EAとSonyはリリース予定のDLCの全てをPS3向けに他のプラットフォームより一週間早くリリースするする契約を結んでいます。(playstation blog) このことから、パッチに関してもEAとSonyの間に何らかの取り決めがあるのではないかと疑うのが普通の発想でしょう。もちろんEAはこの疑惑について否定していますが。
再び書きます:もしPCと360バージョンが間に合ったら、これらもリリースされていたでしょう。PS3が最初にリリースされたのは偶然です。(DLCの)先行リリースとは関係ありません。Twitter
うーん・・・一見DICEの発言と矛盾するように感じます。方やPS3向けパッチが最初にリリースされたのは偶然だと主張しているし、もう一方はコンソール向けのパッチのスケジュールにあわせてPC向けパッチのリリース日が変わると言っているように見えます。一体どっちが正しいのでしょうか。僕にはわかりません。そもそもBF3買ってねーし。
ただ、バグ修正パッチがプラットフォーム間で優先順位があるとすればおかしな話です。DLCならまだしも、PCであれコンソールであれ金を出したお客様に違いないのですから、バグ修正ぐらいは平等にやっていただきたいものです。
ちなみに以前お伝えした最悪な企業対決ですが、EAは順調にセミファイナルまで勝ち進んだそうです。
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