Wither 2 Enhanced Editionが最近リリースされましたが、Witcher 2を既に持っている人にはエンハンスドエディションへのアップグレードが無料で行われました。追加要素をDLCとして有料でリリースされることが多い昨今、なぜデベロッパー・パブリッシャーのCD PROJECKTは無料でリリースしたのでしょうか。その謎がPC GamerによるZiemak Marek (レベルデザイナー)へのインタビューで明かされました。
PC GAMERの”なぜ無料なのか”という問に対して以下のように答えています。
Marek曰く、”それが我々の哲学だからです。我々のコンセプトは素晴らしいRPGゲームを作ることで、皆様にとって素晴らしいゲームでないなら、我々の求める基準を満たしてないということです。もしゲームにどこか欠陥があったり、もっと良くなる要素があるのなら、我々は作りなおす責任があると思っています。”
Marekはさらに続けて「作りなおした部分に金を取るのはフェアじゃない」と明かしました。”ただの改善でしかない” ”新しいものを提供しているわけじゃない”からだそうです。
これを受けてPC Gamerが「パッチ2.0で新しい難易度や戦闘エリアが追加されたし、エンハンスドエディションでは新しいクエストも追加された。これらに時間と金をかけているのになぜプレイヤーにコストを転化しないのか」と投げかけると、「(確かに)我々は追加で仕事をしましたが、別の面から言えば、プレイヤーがWitcherを購入された際に私どもはすばらしい体験を提供すると約束したわけですからね。」と、すばらしい体験(really great experience)の約束を守るために追加で金を取る訳にはいかないとの見解を示しました。
PC GAMER
「”すばらしい体験”を購入時に約束」というのは大変結構なことですが、この記事を読んで一つ思ったことがあります。「なぜSteamでのWitcher 2の定価が上がっているのか」という疑問です。
http://prosteamer.jp/app/20920 より |
Enhanced Editionで日本語が選択できるようになったそうなので、この値上げはローカライズ代だとも考えられますが、もしそうだとするなら、ローカライズは”改善”ではなく”新しいもの”であり、”すばらしい体験”に必要な事ではないことになります。それっておかしくないですかね?
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