2010年12月26日日曜日

コンピュータお兄さん

12月25日。それはキリストの誕生日であり、世のカップルにとっては”性なる”夜である。

しかし、僕はHeroes of Newerthのチュートリアルをやっていた。なぜならば、セールで$10だったからである。僕は無宗教だし、恋人はモニターから出てこないから関係ないのである。

そんな時事件は起こった。チュートリアルの途中、画面が赤色の縞々に覆われると同時にフリーズしたのである。配信中であったが、しょうがないので強制終了。リブートしたらなんとかなるだろうと思ったので僕は落ち着いていた。しかし、事態はそんな生やさしいものではないのはすぐに分かった。リブートし、デスクトップになった途端にまた画面が縞々になってフリーズしたのである。

・・・・ッ!?・・・・そんな・・・・。

僕は戦慄した。確認のためまたリブート。


縞々。

再現性がある。つまり”一過性のものでない”ということである。

画面が異常ということは十中八九ビデオカードに異常が起きているのだろうと予想する。私のPCはオンボードビデオがあるので、モニターにオンボードとつないで起動してみた。

BIOS段階で多少怒られたものの、問題なく起動。

・・・私のGeforce 9800がゴールしたがっているのは火を見るより明らかである。しかし、旧世代とはいえまだまだ現役でいてもらわなければならない。steamのセールで散財していたため新しいビデオカードを買う余裕など微塵もない。NAI-NAI 16。


絶望感に暮れるなか、ふと僕はデジャブのような感覚を覚えた。

そう、それは僕が幼い頃、クラスメイトの村上くんにドラゴンクエスト5(スーファミ)を借りて遊んでいたときである。僕はある洞窟を探検していたのだが、ふと尿意に襲われトイレに行くことにし、部屋を出ていこうとした時に僕がスーファミの電源ケーブルに足を引っ掛けてしまったのである。

つーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。不愉快な電子音が流れる。ぐちゃぐちゃの画面。恐る恐るリセットすると「新しく冒険の書を作る」のみ表示される画面。そう、”やってしまった”のである。


そんな記憶を思い出しながら、ある妙案が浮かんだ。”スーファミがイカれたときはカセットをフーフーするように、ビデオカードもフーフーしたら治るのではないだろうか?”

そう、スーファミメソッドである。


思い立ったが吉日。ケースを御開帳し、VGAをとりだす。タバコで弱っている肺にムチ打ち、黄金に光る端子に大きく息を吹きかける。これでもか、という具合に吹きかける。

VGAとモニターをつなぎPC起動。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。起動した!!!

そう、僕は勝ったのである。あの日の苦い経験をバネにして。そして誓った。「HoN、絶対に許さない。絶対にだ。」


蛇足であるが、十数年たって、元クラスメイトの村上くんは選挙の時期になると公明党に入れるように電話をくれる。昔の友情を絶やさんと、豆に連絡をくれるとは泣けるいい男である。そうか、そうか。

絶望にくれる阿Qさん。その1その2

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